ブラウンのシェーバー「シリーズ7」は、新旧で設計思想が大きく異なります。かつての定番だった「78xx系」と、最新の「70-xxxx系」では、剃り心地や手入れの仕組みが別物と言っても過言ではありません。後悔しないために、それぞれの強みがどこにあるのかを具体的に整理していきましょう。
ブラウンのシリーズ7を新旧比較すると「剃り味」と「ヘッド性能」と「洗浄の手軽さ」で差が出る
ブラウンのシリーズ7は、長年「深剃りと肌への優しさ」を両立するモデルとして愛されてきました。しかし、モデルチェンジを経てそのアプローチは変化しています。旧型は強力なパワーと多段階のモード調節が魅力でしたが、新型はヘッドの柔軟性とメンテナンスの簡略化に重きを置いています。この違いを理解することが、自分に合う一台を選ぶ第一歩となります。
旧シリーズ7は密着感とパワーのバランスが評価されやすい
旧シリーズ7(78xx系)は、今でも根強いファンが多い名作です。その最大の理由は、強力な音波振動技術と「5段階のモード設定」にあります。一人ひとりの髭の濃さや肌質に合わせて、振動の強さを「ターボ」から「ソフト」まで手動で切り替えられる機能は、最新型にはない大きな特徴です。この機能により、髭が濃い部分もしっかり深剃りできるパワフルさが評価されています。
ヘッドは前後左右に動く「密着3Dヘッド」を採用しており、肌に強く押し当てなくても網刃が密着する感覚があります。また、キワ剃り刃が本体に内蔵されているため、スライドさせるだけでサッと使える点も、道具としての完成度が高いと言われる理由です。ただし、音波振動が強力な分、動作音や振動が手に伝わりやすいという側面もありますが、その「剃っている感」こそが旧型の魅力だと感じるユーザーも少なくありません。
全体的に「メカニカルな操作感」が強く、自分の手で剃り方をコントロールしたい方に向いています。バッテリーの持ちや充電時間も、現代の基準で見ても十分に実用的です。生産終了に伴い入手が難しくなりつつありますが、力強い剃り心地を求める層からは今なお高い支持を得ている世代です。
新シリーズ7は360°密着など操作性が進化している
新シリーズ7(70-xxxx系)は、より軽やかでスマートな使い心地へと進化を遂げました。最大の特徴は、全方向にヘッドが動く「360°密着システム」です。これにより、顎下や首筋のような凹凸の激しい部分でも、本体を傾ける角度を細かく気にすることなく、ヘッドが自動的に肌のラインへ追従します。旧型が「パワーで押し切る」イメージなら、新型は「しなやかに密着して残さず剃る」という印象に変わりました。
さらに、新型の大きな利点は「イージークリック」システムの採用です。ヘッド部分を丸ごと取り外して、ヒゲトリマーや鼻毛カッターなどの別売りアタッチメントにワンタッチで交換できます。これにより、単なるシェーバーとしてだけでなく、顔全体のグルーミングツールとして活用できる利便性が向上しました。本体の重量も旧型より軽量化されており、手に馴染むスリムなグリップが採用されています。
操作系はシンプルにまとめられており、旧型のような手動の強度切り替えはありませんが、人工知能テクノロジーが髭の濃さを読み取り、自動でパワーを調節してくれます。動作音も旧型に比べてマイルドになっており、早朝や深夜の使用でもストレスが少ない設計です。「手軽に、かつ効率よく剃り上げたい」という現代的なニーズに完璧に応える進化を遂げています。
洗浄機付きは快適でも維持コストが変わりやすい
ブラウンのシェーバーといえば、専用のアルコール洗浄システムが有名です。新旧どちらのシリーズにも洗浄機付きモデルがラインナップされていますが、その利便性と維持コストについては事前に把握しておく必要があります。洗浄機はボタン一つで「除菌洗浄・潤滑化・充電」を自動で行ってくれるため、毎日新品のような剃り味を維持できるのが最大のメリットです。
しかし、使用する洗浄液カートリッジは消耗品であり、定期的(約1ヶ月に1回程度)な交換が必要です。このランニングコストは、長く使えば使うほどボディーブローのように効いてきます。新型の洗浄機はよりコンパクトに設計されており、設置スペースを取りませんが、カートリッジ自体は共通の「CCR」系を使用するため、液代にかかる費用は新旧で大きな差はありません。
一方で、手動で洗う場合の手間には違いがあります。新型は網刃を取り外さなくても、専用の注水口から水を流し込むだけで髭クズを洗い流せる「クイック洗浄システム」を搭載しているモデルがあり、洗浄機を使わない派の方にとってもメンテナンス性が向上しています。洗浄機による徹底的な清潔さを取るか、手動洗浄の楽さを取るか、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。
肌が弱い人ほど新旧の特徴を整理すると選びやすい
肌への負担が気になる方にとって、新旧どちらを選ぶかは非常に重要な問題です。旧シリーズ7は、前述の「モード設定」でソフトな振動を選べるため、肌の状態に合わせた微調整が可能です。また、音波振動が髭を立たせてくれるため、何度も往復させずに剃り終えられることが肌保護に繋がります。
対して新シリーズ7は、ヘッドが全方向に動くことで「押し付けすぎ」を防ぐ構造になっています。肌への圧力を分散してくれるため、特に顎下の皮膚が薄い部分を剃る際のヒリつきを抑えやすいのが特徴です。また、新型の網刃はより肌に優しくフィットするよう改良されており、金属アレルギーなどの不安が少ない高品質な素材が使われています。
結論として、特定の箇所だけ肌が荒れやすい方は「旧型のモード切り替え」によるピンポイントな調整が有効かもしれません。一方で、顔全体の凹凸に沿って優しく剃り上げたい方は「新型の360°密着」の方が、結果的に肌への負担を減らせる可能性が高いです。自分の肌がどの部分に弱さを感じているかを振り返ることで、最適な選択が可能になります。
ブラウンシリーズ7の新旧比較で候補にしやすいおすすめモデル
現在入手可能なモデルの中から、特に評価の高い製品を厳選しました。新旧それぞれの特徴を比較して、最適な一台を見つけてください。
ブラウン シリーズ7 70-N4200cs(新シリーズ7・洗浄器付き)
最新の360°密着システムを搭載し、充電スタンドが付属するバランスの良いモデルです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シリーズ | 新シリーズ7 |
| 付属品 | 充電スタンド、ヒゲトリマー |
| 特徴 | ノワールブラックの洗練されたデザイン |
| 公式サイト | 70-N4200cs 製品ページ |
ブラウン シリーズ7 70-S7000cc(新シリーズ7・洗浄器付き)
アルコール洗浄システムが付属し、毎日を清潔に保てる新世代のスタンダードです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シリーズ | 新シリーズ7 |
| 付属品 | アルコール洗浄システム、ケース |
| 特徴 | シルバーカラーの王道モデル |
| 公式サイト | 70-S7000cc 製品ページ |
ブラウン シリーズ7 70-B7850cc(新シリーズ7・上位構成)
アタッチメントが豊富に付属し、全身のケアまで視野に入れた上位パッケージです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シリーズ | 新シリーズ7 |
| 付属品 | 洗浄器、多種のアタッチメント |
| 特徴 | これ一台でトータルケアが可能 |
| 公式サイト | シリーズ7 製品一覧 |
ブラウン シリーズ7 7898cc(旧シリーズ7・洗浄器付き)
名機と名高い旧型の洗浄機セット。パワフルな音波振動を求めるならこの一台です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シリーズ | 旧シリーズ7 |
| 付属品 | アルコール洗浄システム(4段階) |
| 特徴 | モード調整機能付きのシルバーモデル |
| 公式サイト | 7898cc サポートページ |
ブラウン シリーズ7 7840s(旧シリーズ7・本体のみ派に人気)
洗浄機が不要な方に選ばれている、旧型のブラックモデルです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シリーズ | 旧シリーズ7 |
| 付属品 | 保護ケース、ブラシ |
| 特徴 | 手動メンテナンス重視の実力派 |
| 公式サイト | 7840s サポートページ |
ブラウン 洗浄液カートリッジ(CCR系)
新旧すべてのブラウン洗浄器で使用できる共通の交換用カートリッジです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 内容量 | 2個〜6個入りパック等 |
| 主成分 | エタノール(除菌99.9%) |
| 公式サイト | 洗浄液カートリッジ情報 |
ブラウン 替刃 70S/70B(新シリーズ7対応)
新シリーズ7(70-xxxx系)専用の交換用替刃です。18ヶ月ごとの交換が推奨されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応機種 | 70-N、70-S、70-B等 |
| カラー | シルバー(70S) / ブラック(70B) |
| 公式サイト | 替刃検索ページ |
ブラウン 替刃 70S/70B互換系(コスト重視の選択肢)
維持費を抑えたい場合に検討される、旧シリーズ7用の替刃(F/C70S-3等)や互換品です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応機種 | 旧78xxシリーズ等 |
| 注意点 | 形状が異なるため新70系には使用不可 |
| 公式サイト | 旧製品アクセサリ情報 |
新旧で後悔しないための比較ポイントを押さえる
実際にどちらを購入すべきか決める前に、日々のルーチンに関わる細かなポイントを確認しておきましょう。スペック上の数字だけでは見えてこない、生活に密着した違いが満足度を左右します。
ヘッドの動きと密着性で剃り残しの出方が変わる
旧型と新型の決定的な差は、やはりヘッドの動きです。旧型の「密着3Dヘッド」は、主に縦方向の沈み込みと前後のスイングが中心です。これは、鼻の下のような平らな面を一定の力で剃るのには非常に適していますが、顎のラインをなぞる際には、手首を使って本体の角度を変える必要があります。
対して新型の「360°密着システム」は、ボールジョイントのように全方位へヘッドが傾くため、首筋から顎にかけてのカーブにもピタッと吸い付きます。手首を動かす負担が減るため、鏡を見ながら細かく角度を調整するのが面倒だと感じる方は、新型の方が圧倒的に剃り残しを減らしやすいです。特に、朝の忙しい時間にササッと手早く済ませたいのであれば、新型の自動的な密着性能は大きな助けになります。
逆に、長年使い慣れた「自分で角度を決める」感覚を大切にしたいベテランユーザーにとっては、新型のヘッドは動きすぎて不安定に感じる場合もあります。自分のシェービングスタイルが「お任せ派」か「こだわり派」かで、このヘッド性能の評価は分かれます。
駆動パワーと音の差は使う時間帯に影響しやすい
シェーバーの「音」は、意外と重要な比較項目です。旧シリーズ7は、ブラウン独自の強力な「音波振動」が特徴ですが、その分ジジジという動作音や手に伝わる微振動が強めです。このパワフルな振動があるからこそ「深剃りできている」という実感を得られますが、朝の静かな室内では家族に気を使うという声もあります。
一方、新型の70-xxxxシリーズは、モーターの駆動効率が見直されており、音の周波数が抑えられています。旧型のような「激しい振動」というよりは「高速で滑らかに動く」という印象で、動作音も比較的静かです。集合住宅などで早朝や深夜に髭を剃ることが多い方にとっては、新型の静音性は無視できないメリットになります。
パワーに関しても、新型は「人工知能」が髭の密度を検知して調節するため、パワー不足を感じることはほとんどありません。しかし、旧型の「常に最大出力で叩き切る」ような感覚を好む方には、新型は少しマイルドに感じられる可能性があります。音とパワーのバランス、そしてそれを使う時間帯を考慮して選んでみてください。
風呂剃り対応と防水性は生活スタイルで必要度が変わる
最新のブラウンシリーズ7は、ほぼすべてのモデルが「完全防水」かつ「お風呂剃り」に対応しています。シェービングフォームやジェルを使って、肌をより保護しながら剃りたい方には新型が非常に使いやすい設計になっています。本体も丸洗い可能で、注水口から直接水を流せるモデルもあり、清潔を保つのが非常に容易です。
旧型についても、末期のモデル(78xx系)は防水仕様となっておりお風呂剃りが可能ですが、それ以前の古い型番ではドライ専用のものも混在しています。中古や長期在庫品を検討する際は、防水性能の有無を必ず確認しましょう。また、旧型は網刃の構造上、洗顔料などが内部に残ると振動効率が落ちる場合があるため、お風呂剃り後の手入れには新型以上の丁寧さが求められます。
洗面台でサッと剃るのが基本のスタイルなら旧型でも不満はありませんが、シャワーのついでに髭を剃り、そのまま本体をバシャバシャと洗いたいという現代的なスタイルには、メンテナンス性が向上した新型の方が圧倒的にマッチします。
替刃価格と洗浄コストは長く使うほど効いてくる
シェーバーは本体を買って終わりではありません。ブラウンが推奨する18ヶ月ごとの替刃交換にかかる費用は、維持する上で避けて通れないポイントです。旧シリーズ7用の替刃は、生産が少なくなっていることもあり、時期によっては価格が高騰したり在庫が不安定になったりすることがあります。対して新型の70-xxxx系用の替刃は、現行品として安定供給されており、家電量販店などでも手に入りやすいのが利点です。
また、洗浄液についても考慮が必要です。洗浄機付きモデルを選ぶ場合、1個あたり数百円のカートリッジを定期的に購入することになります。これを節約するために、週に数回だけ洗浄機を使い、それ以外は水洗いするという工夫をするユーザーも多いです。
新型は水洗いのしやすさが工夫されているため、洗浄機なしのモデルを選んで「時々自分で洗う」という選択もしやすくなっています。一方、旧型は複雑な構造ゆえに洗浄機による「潤滑化」の恩恵が大きいため、洗浄機とのセット運用が基本となります。将来的なコストと手間を見積もった上で、本体価格だけでなくトータルの「維持費」で比較することが後悔しないコツです。
ブラウンシリーズ7の新旧比較で自分に合う選び方まとめ
ブラウンのシリーズ7を新旧で比較してきましたが、選ぶべき道は明確です。「手動のモード調整や、音波振動によるパワフルな深剃り感を重視する」なら、旧シリーズ7(78系)が最高の相棒になります。無骨ながらも確かな剃り味は、今なお色褪せない魅力があります。
一方で、「顎下の密着性を高めたい、スマホのようにスマートに手入れを済ませたい、多機能なアタッチメントを使いたい」という方は、迷わず最新のシリーズ7(70系)を選ぶべきです。技術の進化によって、誰でも簡単に、肌に優しく深剃りできる環境が整っています。
毎朝の数分間を、力強いパワーで攻めるか、しなやかな密着感でスマートにこなすか。ご自身の髭の特性や生活スタイルに照らし合わせれば、自ずと答えは出るはずです。納得のいく一台を選んで、毎日のシェービングをより快適な時間に変えてください。
