電気ケトル|ガラス製のデメリットと失敗しない選び方のコツ

透明感のある美しさが魅力のガラス製電気ケトルは、お湯が沸く様子を視覚的に楽しむことができ、キッチンをおしゃれに演出してくれます。しかし、プラスチック製やステンレス製とは異なる素材特性があるため、購入前に知っておくべき注意点も存在します。メリットだけでなく弱点も把握して、納得の一台を見つけましょう。

目次

電気ケトルのガラス製のデメリットを知って後悔を減らす

ガラス製の電気ケトルは、そのスタイリッシュな見た目からインテリア重視の方に選ばれやすい家電です。しかし、実際に毎日使う道具として考えると、重さや耐久性、お手入れの頻度など、運用面で考慮すべきポイントがいくつかあります。後悔を減らすために、まずはガラス素材特有の性質を正しく理解しておきましょう。

本体が重くなりやすく扱いに差が出る

ガラス製の電気ケトルを選ぶ際にまず直面するのが、本体そのものの重量です。一般的に軽量なプラスチック製のケトルが本体のみで600gから800g程度であるのに対し、ガラス製は素材に厚みがあるため、1kgを超えるモデルも少なくありません。これにお湯の重さが加わると、1リットル沸かした場合には片手で2kg近い重さを支えることになります。

力に自信のない方や、毎朝のコーヒーや料理で頻繁にお湯を注ぐ方にとって、この「重さ」は使い続けるうちに地味なストレスとして蓄積されやすいポイントです。特に、お湯を狙った場所に細く注ぎたい場面では、腕にかかる負担が大きいため、安定してコントロールするのが難しく感じることもあります。店頭などで実物を触れる機会があれば、水が入っていない状態でも手に取ってみて、自分の筋力に合っているかどうかを事前に確認しておくことが大切です。

割れやヒビの不安がつきまとう

ガラス素材である以上、物理的な衝撃による破損のリスクは避けられません。多くの製品では耐熱強化ガラスが採用されており、通常の使用で簡単に割れることはありませんが、シンクの蛇口にぶつけたり、床に落としたりといった不注意による衝撃には非常に弱いです。万が一割れてしまった場合、鋭利な破片が散らばるため、後片付けの危険性も他の素材より高くなります。

また、急激な温度変化によって発生する熱衝撃にも注意が必要です。空焚きをしてしまった直後に慌てて冷たい水を注ぎ足すと、温度差に耐えきれずヒビが入る原因になります。ステンレス製のように「多少手荒に扱っても大丈夫」という安心感は得にくいため、小さなお子様がいる家庭や、慌ただしい朝にスピーディーに家事をこなしたい方にとっては、常に破損を気にしながら扱う緊張感がデメリットに感じられるかもしれません。

水垢やくもりで見た目が気になりやすい

透明で中が見えるというガラス製最大の長所は、同時に「汚れが目立ちやすい」という短所にもなり得ます。水道水に含まれるミネラル分が固まった「水垢」は白い斑点状の汚れとなり、ガラス面に付着すると非常に目立ちます。ステンレス製なら気にならない程度の汚れでも、ガラス越しに見えると不衛生な印象を与えてしまうため、常に美しさを保つにはこまめなメンテナンスが欠かせません。

特にお湯を沸かした後にそのまま放置しておくと、くもりが発生しやすくなります。このくもりや水垢を落とすには、定期的にクエン酸などを使って洗浄する必要があり、プラスチック製に比べてお手入れの頻度は格段に上がります。「汚れが見えるから掃除のタイミングが分かりやすい」と前向きに捉えることもできますが、忙しい日々の中で「常にピカピカにしておかなければならない」というプレッシャーを感じる方には、維持管理の大変さが負担になる可能性があります。

熱くなる範囲が広く触れやすい

ガラス製の電気ケトルは、お湯が沸いた後の本体表面が非常に高温になります。二重構造を採用している一部の高級モデルを除き、多くのガラスケトルは単層ガラスであるため、沸騰直後に本体に触れると火傷をする危険があります。持ち手部分は熱くならないよう設計されていますが、注ぐ際にうっかり手を添えてしまったり、お子様が興味本位で触ってしまったりするトラブルには細心の注意を払わなければなりません。

また、ガラスは熱を逃がしやすい性質があるため、ステンレス製の保温タイプなどに比べるとお湯が冷めるスピードが早い傾向にあります。沸かしてすぐに使い切る場合は問題ありませんが、少し時間を置いてから二杯目を飲もうとすると、温度が下がっていて再沸騰が必要になる場面も多いです。安全面での配慮が必要なことと、温度の持続性が低いことは、素材の特性としてあらかじめ理解しておきたいポイントです。

ガラス電気ケトルのおすすめモデル

ガラス製の美しさを活かしつつ、使い勝手にも配慮された最新の人気モデルをピックアップしました。メーカーごとに機能やデザインのバランスが異なるため、自分の生活スタイルに合った一台を選んでみてください。

メーカー・モデル名主な特徴公式サイト
ティファール テイスト煮出しができる茶こし付き、スタイリッシュなデザインT-fal 公式
ラッセルホブス 7000JP英国ブランドの高級感、LEDの光による演出が美しいRussell Hobbs 公式
デロンギ アイコナイタリアンデザインの気品、使い勝手の良い1.0LサイズDe’Longhi 公式
アイリスオーヤマ IKE-G1500T温度調節機能が充実、コスパに優れた大容量タイプIRIS OHYAMA 公式
ハゴオギ GEK-1502お茶の抽出に便利な機能、ブルーのLEDライトが特徴HAGOOGI 公式
ドリテック PO-157シンプルな操作性、手入れがしやすい広口設計dretec 公式

ティファール ガラス素材の電気ケトル

電気ケトルの代名詞とも言えるティファールからも、ガラス製のモデルが登場しています。特に「テイスト」シリーズなどは、ガラスの清潔感を活かしつつ、お茶の煮出しができる茶こしが付属しているタイプもあり、実用性が非常に高いのが特徴です。

ティファールの製品は、多くのユーザーの声を反映しているため、注ぎ口の形状や持ち手のグリップ感など、ガラス製であっても扱いやすさが追求されています。大手メーカーならではのサポート体制の安心感もあり、初めてガラス製を試してみたいという方にとって、失敗の少ない手堅い選択肢といえます。

ラッセルホブス ガラス電気ケトル

洗練されたデザインで知られるイギリスの調理家電ブランド、ラッセルホブス。そのガラスケトルは、単なる調理道具という枠を超えて、キッチンの主役になれるほどの気品を持っています。沸騰中には青いLEDライトが点灯し、水が激しく揺れ動く様子を幻想的に照らし出す演出は、このブランドならではのこだわりです。

ガラスだけでなくステンレスとのコンビネーションが美しく、どんなモダンなキッチンにも馴染みます。デザインを最優先しつつ、最低限の使い勝手も確保したいというこだわり派の方に根強い人気があるモデルです。

デロンギ ガラス電気ケトル

イタリアの家電メーカーらしい、遊び心と優雅な曲線が特徴のデロンギ。ガラス製のモデルも、どこかレトロで温かみのある雰囲気を醸し出しています。持ち手の部分が大きく、重くなりがちなガラス製でもしっかりと安定して持てるよう設計されている点が高評価です。

デロンギの製品は質感が高いため、ダイニングテーブルにそのまま置いてティータイムを楽しむのにも最適です。機能面ではシンプルに沸騰させることに特化しているものが多く、複雑な操作を好まない方にとっても親しみやすい一台となっています。

アイリスオーヤマ ガラス電気ケトル

機能性とコストパフォーマンスのバランスを重視するなら、アイリスオーヤマのモデルが有力な候補になります。1度単位での細かな温度調節機能や、一定時間の保温機能を備えているものが多く、赤ちゃんのミルク作りや、コーヒーの適温抽出をこだわりたい方にとって非常に便利です。

大容量ながらも価格が抑えられており、ガラス製ケトルの「中が見える」という利点を活かしながら、実用的な付加価値を求めている層に支持されています。操作パネルが台座側に集約されているため、本体はスッキリとした見た目になっているのも特徴です。

ハゴオギ ガラス電気ケトル

ハゴオギ(HAGOOGI)は、ガラス製ケトルの分野で急速に認知度を高めているブランドです。特に、沸騰中のブルーのライトアップ機能や、お茶の煮出しに適したアタッチメントなど、ガラスケトルに求められる「美しさ」と「多機能性」を非常に高いレベルで両立しています。

比較的リーズナブルな価格帯でありながら、温度設定機能などの欲しい機能がしっかり網羅されているため、AmazonなどのECサイトでも高い人気を誇ります。個性的なデザインを好む方や、お茶を淹れる習慣がある方にとって、非常に満足度の高い選択肢となるはずです。

ドリテック ガラス電気ケトル

「計測器のメーカー」としての信頼があるドリテックのケトルは、無駄を削ぎ落としたシンプルな設計が魅力です。複雑な機能がない分、操作が分かりやすく、毎日の生活の中で迷わず使える安心感があります。

ドリテックのガラスケトルは、お手入れのしやすさに配慮した広口設計が多く採用されています。ガラス製の弱点である水垢の掃除がしやすいよう、中に手がすっぽり入るサイズ感になっているのは、ユーザーにとって非常に大きなメリットです。日常使いの道具として、実直な作りを求める方におすすめのモデルです。

ガラス電気ケトルを選ぶ前に押さえたい注意点

ガラス製電気ケトルのデメリットをカバーし、快適に使い続けるためには、スペック表には現れない細かなポイントを確認しておく必要があります。ここでは、購入後に後悔しないためのチェック項目を4つの視点で整理しました。

口の広さとフタ構造で洗いやすさが変わる

ガラス製の最大の課題は水垢のお手入れです。そのため、ケトルの口が十分に広く、底までしっかりと手が届くかどうかは死守すべきポイントです。口が狭いと、スポンジで隅々まで洗うことができず、次第に水垢が蓄積して不衛生な見た目になってしまいます。

また、フタが完全に取り外せるのか、あるいはワンプッシュで大きく開くのかといった構造も重要です。フタが邪魔をして手が入りにくいモデルは、次第に手入れが億劫になり、ガラスの透明感を維持できなくなります。展示品などで実際に手を入れてみて、ストレスなく中を拭き取れるかを確認しましょう。

フィルターの有無で水垢と注ぎ心地が変わる

注ぎ口付近にメッシュ状のフィルターが付いているかどうかを確認してください。ガラスケトルは水垢が発生しやすいため、沸騰したお湯と一緒に細かな結晶がカップに流れ込んでしまうことがあります。取り外し可能なフィルターがあれば、これらをキャッチしてくれるだけでなく、注ぐ際の湯量を一定に保つ役割も果たしてくれます。

フィルターの目が細かすぎると逆に目詰まりを起こして注ぎにくくなることもあるため、掃除のしやすさと併せてチェックが必要です。お湯の質を保ち、クリアな一杯を楽しむためには、この小さなパーツの有無が意外と大きな差となります。

最低水量と最大容量が生活に合うかを見る

ガラスケトルの多くは1.0Lから1.5L程度の容量がありますが、意外と見落としがちなのが「最低水量」です。ガラスは空焚きの熱衝撃に弱いため、一定以上の水が入っていないとスイッチが入らない、あるいは危険な状態になることがあります。

例えば、コップ一杯分(約150ml)だけを頻繁に沸かしたい場合、そのモデルの最低水量が500mlから設定されていると、毎回余分な水まで沸かすことになり、時間も電気代も無駄になります。自分の普段の使い方において、一度にどれくらいの量を沸かすことが多いのかを考え、容量の「上」だけでなく「下」の制限もしっかり確認しておきましょう。

台座とコードの取り回しで置きやすさが変わる

ガラス製のケトルは本体が重いため、台座との着脱がスムーズに行えるかどうかが重要です。台座が軽すぎると、本体を持ち上げたときに台座まで一緒に浮き上がってしまうことがあり、ストレスに感じることがあります。また、コードの長さや台座への収納のしやすさも、キッチンのスッキリ感に影響します。

ガラスケトルはその美しさから、キッチンの目立つ場所に置くことが多くなります。そのため、台座のデザインが本体と調和しているか、コードが邪魔にならないかといった見た目の要素も、満足度を左右する大きな要因となります。設置予定の場所の寸法を測り、コンセントまでの動線をイメージした上で選ぶようにしましょう。

ガラス電気ケトルの弱点を理解して満足度を上げる選び方

ガラス製の電気ケトルは、重さや破損のリスク、水垢の目立ちやすさといった、他の素材にはないデメリットが確かに存在します。しかし、それらの弱点をあらかじめ理解し、お手入れしやすい広口モデルを選んだり、安全な設置場所を確保したりといった対策を講じれば、これほどキッチンに彩りを与えてくれる家電は他にありません。

お湯が沸騰し、ポコポコと泡が立ち上がる様子を眺める時間は、忙しい日常の中でふとした安らぎを与えてくれます。機能性だけで選ぶならプラスチック製に軍配が上がるかもしれませんが、「使っていて気分が上がる」という情緒的な価値はガラス製ならではの特権です。今回ご紹介したチェック項目を参考に、弱点も含めて愛着を持てる最高の一台を選び出し、日々のティータイムをより豊かなものにしてください。

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この記事を書いた人

家電を「なんとなくの雰囲気」で選ばずに済むよう、機能や違いを分かりやすく紹介しています。カタログ用語やスペック表だけでは伝わりにくい情報をお届けします。どれを選べば後悔しにくいか、比較の軸が見える記事づくりを大切にしています。

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