デロンギのウォーターフィルターを使わないのはアリ?味の変化や故障を防ぐコツ

デロンギの全自動コーヒーマシンを購入すると、水タンクに取り付ける「ウォーターフィルター」が付属していることがあります。ランニングコストを考えると、これを使い続けるべきか、それとも外して運用しても良いのか迷う方も多いでしょう。本記事では、フィルターを使わない運用のメリット・デメリットや、故障を防ぐための代替案について詳しくお伝えします。

目次

デロンギのウォーターフィルターを使わない運用はアリ?結論と向いている人

デロンギのウォーターフィルターを使わない運用は、結論から申し上げますと「十分に可能」です。特に日本の多くの地域では、水道水が軟水であるため、フィルターなしでも故障のリスクを抑えながら運用できる条件が整っています。ここでは、フィルターなしでの運用がどのような人に向いているのか、ポイントを整理して解説します。

味の変化は「水質」と「好み」で差が出る

日本の水道水は世界的に見ても高品質な軟水に分類されます。そのため、欧米のような硬水地域ほど、フィルターによる軟水化の効果が劇的に感じられる場面は少ないと言われています。フィルターを通すことでカルキ臭が抑えられ、味がまろやかになるメリットはありますが、コーヒー豆本来の酸味や個性をシャープに味わいたいという方の中には、あえてフィルターを通さない味を好む人もいます。

一方で、マンションの貯水槽の状態などで水の臭いが気になる場合は、フィルターの有無が味に直結します。デロンギ公式でもフィルター使用が推奨されていますが、最終的には飲んでみて美味しいと感じるかどうかが判断基準になります。もしフィルターなしで淹れたコーヒーに違和感がないのであれば、無理に使い続ける必要はありません。ご自身の味覚と相談しながら、最適な運用スタイルを見つけてください。

スケール対策はフィルター以外でも代用できる

ウォーターフィルターの大きな役割は、石灰分(スケール)の付着を抑制することです。マシン内部の細い管に石灰が溜まると故障の原因になりますが、これはフィルターだけで防ぐものではありません。デロンギには専用の「除石灰剤」があり、定期的な除石灰作業を行うことで、内部をクリーンに保つことができます。

フィルターを使わない場合は、この除石灰作業の頻度が少し増える傾向にあります。マシンに搭載されている「水硬度設定」を正しく行うことで、適切なタイミングで洗浄ランプが点灯します。フィルターに頼らなくても、適切なケミカルメンテナンスさえ行っていれば、マシンの寿命を縮める心配はありません。むしろ、フィルター代を浮かせて、その分を除石灰剤や高品質な豆の購入に回すという考え方も非常に合理的です。

衛生面は「水交換」と「洗浄頻度」でカバーしやすい

ウォーターフィルターには活性炭が含まれており、塩素を除去する効果があります。しかし、塩素がない状態の水は雑菌が繁殖しやすくなるため、長期間タンクに水を入れっぱなしにすることは衛生上避けるべきです。フィルターを使わない運用であれば、水道水に含まれる塩素がそのまま残るため、ある程度の除菌効果が期待できるという側面もあります。

衛生面で最も大切なのは、フィルターの有無にかかわらず、毎日新鮮な水に入れ替えることと、タンクをこまめに洗うことです。特に、夏場などはタンク内にヌメリが出やすいため、中性洗剤でしっかり洗浄する習慣をつけてください。抽出ユニット周りの清掃も定期的に行えば、フィルターなしでも清潔なコーヒータイムを楽しむことができます。手入れの手間を惜しまなければ、フィルターなし運用でも衛生上の大きな問題は発生しません。

ランニングコストを抑えたい人は工夫の余地が大きい

デロンギの純正フィルターは1本あたり約2,000円から3,000円程度し、約2ヶ月ごとの交換が推奨されています。年間で考えると1万円以上のコストになるため、これを節約したいと考えるのは自然なことです。フィルターを使わない運用のほかにも、浄水ポットで濾過した水を使用したり、蛇口直結型の浄水器を通した水を使うことで、同等の効果を安く得る方法もあります。

純正フィルターはタンクの中に直接設置するため場所を取りませんが、代替手段であればキッチン全体の利便性も上がります。特にブリタなどの浄水ポットは、コーヒー以外のお料理や炊飯にも使えるため、コストパフォーマンスが非常に高いです。フィルターを買う予算を節約して、マシンの長期的な維持に必要な消耗品に充てることで、家計の負担を賢く減らしながら、美味しいコーヒーを楽しみ続けることができます。

フィルターなし運用を快適にするおすすめメンテ用品・代替アイテム

フィルターを使わない運用を選ぶ場合、マシンの状態を良好に保つためのメンテナンス用品がより重要になります。ここでは、純正の消耗品から代替アイテムまで、快適な運用を支えるおすすめの製品をご紹介します。

商品名役割公式サイトリンク
デロンギ ウォーターフィルター DLSC002石灰付着軽減・味の改善公式サイト
デロンギ 除石灰剤 EcoDecalk内部の石灰分除去公式サイト
デロンギ ミルククリーナー DLSC550ミルク管の洗浄公式サイト
ブリタ 浄水ポット塩素・不純物の除去(代用)公式サイト

デロンギ ウォーターフィルター DLSC002(純正)

やはり純正の安心感が欲しいという方には、このフィルターが基本となります。石灰分の付着を軽減し、コーヒーの風味を最大限に引き出す設計がなされています。交換時期の目安は約2ヶ月ですが、マシンの使用頻度に応じて調整可能です。フィルターなし運用を試してみて、やはり味が気になると感じた場合は、改めてこちらを導入することをおすすめします。

デロンギ 除石灰剤 EcoDecalk(DLSC200など)

フィルターを使わない運用において、最も重要なメンテナンス用品です。環境に優しい乳酸を主成分としており、マシン内部にこびりついた頑固な石灰分を安全に溶かして除去します。定期的にこの洗浄を行うことで、抽出温度の低下やポンプの故障を防ぐことができます。フィルターなしの場合は、常に予備をストックしておくと安心です。

デロンギ ミルクシステムクリーナー(DLSC550など)

ラテクレマシステムなどを搭載したモデルをお使いの場合、ミルクの残留タンパク質を除去するための専用クリーナーも欠かせません。水質の問題とは別に、ミルク汚れは雑菌の温床になりやすいため、こちらを使って定期的にディープクリーニングを行うことが、マシンの衛生状態を保つ近道となります。

水硬度テストストリップ(硬度チェック用)

ご自宅の水道水の硬度を正確に把握するための試験紙です。デロンギのマシンには「水硬度設定」という機能があり、これをお住まいの地域の数値に合わせることで、適切な除石灰のタイミングをマシンが通知してくれます。フィルターなし運用の場合は、この設定を正確に行うことが故障を防ぐための必須条件となります。

浄水ポット(ブリタ等)・浄水蛇口での代用

純正フィルターの代わりに、浄水器を通した水を使うのも賢い方法です。塩素や不純物が取り除かれた水を使えば、コーヒーの味は十分にクリアになります。ただし、イオン交換樹脂入りの浄水器であっても、完全に石灰分をゼロにすることは難しいため、マシン側での除石灰作業は必要です。家庭全体の浄水環境を整えることで、1杯あたりのコストを劇的に下げることができます。

コーヒーマシン用クリーニングブラシ(抽出部まわり)

フィルターによる内部対策だけでなく、物理的な清掃も大切です。抽出ユニットの隙間に入り込んだコーヒー粉や汚れを掻き出すためのブラシがあれば、日々の手入れがスムーズになります。内部が汚れたままだと、どんなに良い水を使っても味が落ちてしまいます。水回りと粉回りの両方をケアすることが、長持ちの秘訣です。

フィルターを使わない場合に起きやすいことと対策ポイント

フィルターを外して運用する場合、あらかじめ予測されるマシンの変化があります。これらは不具合ではなく素材や水質の特性によるものですが、適切な対策を知っておくことでトラブルを未然に防ぐことができます。

スケール(白い汚れ)が溜まりやすくなる

水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムは、加熱されることで結晶化し、白い石灰(スケール)となってマシンの内部に蓄積します。フィルターを通さない場合、この成分が直接内部の管に触れるため、フィルター使用時よりもスケールの付着スピードは早くなります。

放置すると、水を通す経路が細くなり、ポンプに過度な負担がかかって最後にはお湯が出なくなってしまいます。対策としては、目に見えるタンク内の汚れをこまめにチェックし、定期的な除石灰作業を怠らないことがすべてです。また、石灰分は水の蒸発によっても固まるため、抽出後はノズルの先などを湿った布で拭き取るだけでも、外部の白い汚れを防ぐことができます。

抽出温度や流量が落ちて味がブレやすい

内部にスケールが溜まってくると、熱伝導率が悪くなり、設定した温度までお湯が上がりにくくなることがあります。また、水の通り道が狭くなることで、抽出の際の流量が不安定になり、コーヒーの味が日によって変わってしまう原因にもなります。

「最近、コーヒーがぬるく感じる」「以前より抽出に時間がかかっている」と感じたら、それは内部の詰まりが始まっているサインかもしれません。フィルターを使わない運用では、マシンの出す小さなサインに敏感になる必要があります。少しでも変化を感じたら、予定よりも早く除石灰作業を行うなどの柔軟な対応を心がけてください。

内部洗浄の手間が増えやすい

フィルターは石灰付着を抑える「予防策」ですが、それを使わないということは、蓄積した汚れを「事後対応」で取り除く作業がメインになることを意味します。そのため、マシンからの除石灰ランプの点灯頻度は、フィルターを使用している時よりも短くなるのが一般的です。

除石灰作業は完了までに30分から1時間ほどかかるため、忙しい時にランプがつくと手間に感じることがあるかもしれません。しかし、この作業こそがマシンの寿命を左右する生命線です。フィルターを買う手間と費用を節約している分、この洗浄作業には丁寧に向き合う必要があります。作業の手順を覚えてしまえば、動画を見ている間に終わるようなルーチンワークにすることができます。

交換目安がない分「除石灰の周期管理」が重要

フィルターを使用している場合は、フィルター自体の交換時期が目安となりますが、なしで運用する場合はマシンの通知機能が頼みの綱になります。ここで重要になるのが、前述した「水硬度設定」です。

もし設定が「軟水」のまま、実際には「中硬水」程度の水を使っていると、マシンはまだ大丈夫だと判断して洗浄ランプを点灯させませんが、内部では石灰がどんどん溜まってしまいます。フィルターなしで運用を開始する前に、必ず付属の試験紙などで水質を測り、マシンに正しく記憶させてください。正しい管理さえできていれば、フィルターなしでも故障リスクを最小限に抑えながら、美味しいコーヒーを楽しみ続けることができます。

フィルターなしでも後悔しにくいデロンギ運用のまとめ

デロンギのウォーターフィルターを使わない運用は、適切なメンテナンスさえ行えば全く問題ありません。日本の軟水環境を活かしてランニングコストを抑えつつ、その分を高品質な豆の購入に充てるのは、非常に賢い楽しみ方です。

ただし、フィルターを使わない分、マシン内部の石灰付着への意識を高める必要があります。除石灰剤を常備し、マシンの水硬度設定を正確に行うこと、そして毎日の水交換とタンク洗浄を習慣化することが成功の鍵となります。まずは一度フィルターなしで淹れたコーヒーを味わってみて、ご自身の味覚とライフスタイルに合った運用方法を選択してください。手間をかけた分だけ、コーヒーマシンは長く美味しい一杯を届けてくれます。

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この記事を書いた人

家電を「なんとなくの雰囲気」で選ばずに済むよう、機能や違いを分かりやすく紹介しています。カタログ用語やスペック表だけでは伝わりにくい情報をお届けします。どれを選べば後悔しにくいか、比較の軸が見える記事づくりを大切にしています。

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