タカギの浄水器のデメリットは?維持費や水量の不満と後悔しない選び方のコツ

新築マンションや戸建てで標準装備されることが多いタカギの浄水器。蛇口一体型でキッチンがスッキリ見える一方、長く使う上で気になる維持費や使い勝手の面でデメリットを感じることもあります。導入や継続を検討する前に、納得して使い続けるためのポイントを整理しました。

目次

タカギ浄水器のデメリットは「維持費」と「浄水の出方」で差が出やすい

タカギの浄水器は蛇口の中にカートリッジを内蔵する仕組みのため、非常にコンパクトで使いやすいのが魅力です。しかし、その独自の構造ゆえに、コスト面や水の勢いに関して不満を感じるケースも見受けられます。どのような点に注意が必要か詳しく解説します。

カートリッジ交換が必須でランニングコストがかかる

タカギの浄水器を使い続けるためには、定期的なカートリッジの購入が欠かせません。浄水性能を維持するためには、メーカーが推奨する交換時期を守る必要がありますが、これが毎月の固定費として家計にのしかかります。カートリッジの種類にもよりますが、一回あたり約3,000円から4,500円程度の費用が発生し、年間では1万円から2万円近い出費になります。

これは蛇口直結型やポット型の浄水器と比較すると、やや割高に感じられる設定です。特に、料理やお米研ぎなどですべて浄水を使いたい場合、カートリッジの消耗が早くなり、交換頻度を上げざるを得ないこともあります。タカギの製品は基本的に公式サイトを通じた定期契約がメインとなるため、一度契約すると「ついうっかり」と支払いが続くことになりがちです。ランニングコストを抑えたい方にとっては、この継続的な費用負担が最大のデメリットと感じられるポイントになります。

高除去タイプほど浄水の出が控えめになりやすい

浄水器の性能を重視して「高除去タイプ」のカートリッジを選ぶと、水の出る勢い(流量)が弱くなる傾向があります。これは、より細かい不純物を取り除くためにフィルターの目が詰まっており、水が通りにくくなるためです。タカギの浄水器でも、標準タイプに比べて高除去タイプは水の出が控えめで、特に大きな鍋に水を溜める際や、お米を研ぐ際などに時間がかかり、ストレスを感じる場面があります。

浄水の勢いが弱いと、蛇口を全開にしても「ちょろちょろ」としか出ないように感じられることもあり、家事のスピード感を重視する方には不向きかもしれません。フィルターの性能が高ければ高いほど、水に含まれる有害物質を除去できる安心感は得られますが、その分だけ利便性が損なわれるというトレードオフの関係にあります。朝の忙しい時間帯に素早く水を準備したい家庭では、除去性能と流量のバランスを慎重に選ぶ必要があります。

設置水栓が決まっていて他社製品に乗り換えにくい

タカギの浄水器は、蛇口そのものに浄水機能が組み込まれた「蛇口一体型」が主流です。このため、カートリッジもタカギ専用の設計になっており、市販されている他社製の安価なカートリッジを流用することはできません。もし、ランニングコストが高いと感じて他社の浄水システムに乗り換えようとしても、蛇口そのものを交換するか、別の浄水器を設置する手間とコストが発生します。

一般的な蛇口であれば、先端に市販の浄水器を後付けすることができますが、タカギの一体型水栓はその特殊な形状から、後付けタイプの浄水器が装着できないモデルがほとんどです。一度タカギの水栓を導入すると、そのシステムを使い続けることが前提となる「縛り」のような状態になりやすい点は、将来的な自由度を制限するデメリットといえます。引っ越し先がタカギ製だった場合などは、この仕組みを理解した上で使い始める必要があります。

交換忘れや定期管理がストレスになりやすい

タカギの浄水器は、ユーザーの利便性を考えて定期交換サービスを提供していますが、これが人によっては管理のストレスになることがあります。カートリッジが届くペースを自分の使用量に合わせて調整する必要がありますが、あまり料理をしない時期などはカートリッジが使い切れずに溜まってしまうことがあります。逆に、使用量が多い家庭では交換時期が来る前に浄水能力が落ちてしまうこともあり、調整が意外と面倒です。

カートリッジの交換自体は非常に簡単で数分もかかりませんが、その「数分」の作業を忘れてしまい、古いフィルターを使い続けてしまうと、中で雑菌が繁殖するリスクも高まります。浄水器を清潔に保つためには、常に交換サイクルを意識して管理しなければなりません。定期的に届く便利さの裏には、使いこなせなかった時のもったいなさや、管理の手間という心理的な負担が隠れています。自分のライフスタイルに合わせた管理が苦手な方には、この仕組み自体が重荷に感じられる可能性があります。

タカギ浄水器の交換カートリッジおすすめと選び方

タカギの浄水器には、除去したい物質や使用環境に合わせていくつかのカートリッジラインナップがあります。ここでは、代表的なモデルとその特徴を分かりやすく表にまとめました。

カートリッジ名除去物質数特徴公式サイトリンク
標準タイプ (JC0032ST)7+1物質流量が安定しており使い勝手が良いタカギ公式サイト
高除去性能タイプ (JC0036ST)16+1物質塩素や鉛などをしっかり除去する人気モデルタカギ公式サイト
高除去+にごり除去 (JC0037)16+3物質細かな濁りまで取り除く最上位タイプタカギ公式サイト
標準タイプ (JC0092)7+1物質みず工房ミニなどの特定機種専用タカギ公式サイト
高除去性能タイプ (JC0096)16+1物質コンパクト機種用の高機能モデルタカギ公式サイト

標準タイプ(7+1物質除去)JC0032ST

「標準タイプ」は、残留塩素やカビ臭など、水道水の味を損なう基本的な物質を取り除くのに適したモデルです。除去物質数が少ない分、フィルターの目が比較的粗いため、水の勢いが落ちにくいというメリットがあります。浄水器を通してもストレスなくお米研ぎや料理に使いたい方におすすめです。コストも他のタイプに比べて抑えられており、最低限の浄水機能を求める家庭にぴったりです。

高除去性能タイプ(16+1物質除去)JC0036ST

タカギのカートリッジの中で最も選ばれているのが、この「高除去性能タイプ」です。鉛や農薬、トリハロメタンなど、健康への影響が気になる物質を16種類以上除去してくれます。標準タイプよりも浄水性能が格段に高いため、直接お水を飲む機会が多い方や、赤ちゃんのミルク作りに使いたい方に安心感を与えてくれます。ただし、前述の通り水の勢いは少し弱まるため、機能性を重視する方向けのモデルといえます。

高除去+にごり除去タイプ(16+3物質除去)JC0037

タカギの浄水性能を極限まで高めたのが、この最上位モデルです。16種類の物質に加え、水道管の老朽化などによる「にごり」や細かな鉄サビ、アルミニウムなども除去対象に含まれています。古い住宅や水道管の状態が気になる地域にお住まいの方、あるいは水質に非常にこだわりがある方に適しています。最も除去能力が高い分、流量は控えめになるため、性能を最優先する方向けの玄人モデルです。

標準タイプ(7+1物質除去)JC0092

こちらは、タカギの浄水器の中でもコンパクトなモデルや特定の水栓シリーズ(みず工房ミニなど)に対応したカートリッジです。機能面では通常の標準タイプと同様ですが、サイズが専用設計となっています。自分の使っている蛇口の型番を確認し、適合するタイプを選ぶ必要があります。コンパクトな蛇口でもしっかりと塩素を除去し、美味しい水を提供してくれます。

高除去性能タイプ(16+1物質除去)JC0096

コンパクトモデル専用の、除去性能が高いカートリッジです。小さなカートリッジの中に高度なフィルター技術が凝縮されており、有害物質を広範囲にカバーします。場所を取らない蛇口を使いつつ、水質には妥協したくないという方に選ばれています。対応機種が限られているため、定期交換サービスの契約時に自分の水栓モデルと合致しているか確認することが大切です。

交換ペースに合わせた公式の定期交換サービス

タカギのカートリッジは、スーパーやホームセンターでは一般的に販売されておらず、公式サイトでの定期交換サービスを利用するのが基本となります。家族人数や一日の使用量に合わせて、「2ヶ月」「3ヶ月」「4ヶ月」といった交換サイクルを選択できるため、重い水を買いに行く手間が省けるのが大きな利点です。また、定期会員になることで、一定期間ごとに蛇口本体の浄水器部分を無償で交換してくれるなどのアフターサービスも受けられ、衛生面を長期的に保ちやすい仕組みになっています。

後悔しにくい使い方と他方式の浄水器との違い

せっかくタカギの浄水器を使っているなら、その特性を活かした賢い使い方をマスターしましょう。他の浄水方式との違いを知ることで、自分にとって本当に必要なシステムかどうかを判断する材料にもなります。

原水・シャワー・浄水の切替を使い分ける

タカギの蛇口一体型浄水器の最大の利点は、手元のレバー一つで簡単に水の出方を切り替えられることです。「原水(ストレート)」「原水(シャワー)」「浄水」の3種類を状況に合わせて使い分けることが、カートリッジを長持ちさせるコツです。例えば、食器洗いやシンクの掃除には原水のシャワーを使い、飲み水や料理に使う時だけ浄水に切り替えるように徹底してください。

意外と無意識に浄水のまま食器を洗ってしまうことがありますが、これでは高価なカートリッジを無駄に消費してしまいます。特に、お湯を使う時は注意が必要です。多くの浄水カートリッジは温水(一般的に35度以上)を通すとフィルターが傷み、浄水能力が低下してしまいます。お湯を使う時は必ず原水に切り替える習慣をつけることで、カートリッジの寿命を最大限に延ばし、ランニングコストを抑えることができます。

料理用と飲料用で浄水の使いどころを分ける

すべての料理に浄水を使おうとすると、流量の少なさに不満を感じたり、交換サイクルが早まったりします。そこで、水の使いどころを分けるのが賢明です。お米を研ぐ最初の水や、野菜を洗う仕上げ、スープのベースなど、「水そのものが口に入る、または食材に吸収される」場面には積極的に浄水を使いましょう。一方で、パスタを茹でるための大量のお湯や、蒸し器に使う水などは水道水(原水)でも十分な場合があります。

このように使い分けることで、高除去タイプのカートリッジを使っていても「水が溜まるのが遅い」という不満を軽減できます。また、飲料用として特に高い水質を求める場合は、浄水器を通した水をさらに冷蔵庫で冷やして飲むなど、工夫次第で満足度は上がります。浄水器を「魔法の蛇口」としてすべてを任せるのではなく、目的を持って切り替えることが、後悔しないための使いこなし術です。

浄水ポット・据え置き型・ビルトイン型との違い

タカギのような「蛇口一体型」は、キッチンの見た目が損なわれず、設置スペースが不要な点が他の方式より優れています。「浄水ポット」は安価ですが、ろ過に時間がかかり冷蔵庫の場所を取ります。「据え置き型」は高性能ですが、蛇口周りにホースが露出して掃除がしにくくなります。「ビルトイン型」は非常に高性能で流量も多いですが、設置工事が必要で、カートリッジ一つあたりの単価が非常に高額です。

タカギは、これらの中間に位置する「バランス型」の浄水器といえます。本格的な工事はしたくないけれど、ポット型よりも手軽にたくさん水を使いたいというニーズに最適です。他の方式と比較すると、浄水能力やコストの面で中間的な位置づけになるため、自分のこだわりが「安さ」なのか「究極の水質」なのかをはっきりさせることで、タカギを選んで良かったかどうかの確信が持てるはずです。

家族人数と使用量で「コスパの良さ」が変わる

浄水器のコストパフォーマンスは、使う水の量によって大きく変わります。一人暮らしや二人暮らしの場合、タカギのカートリッジ交換頻度(例えば4ヶ月に一度)は、ペットボトルの水を購入し続けるよりも安く済むことが多く、ゴミも出ないため非常にコスパが良いと感じられるでしょう。逆に、大家族で料理にも飲み水にも大量に使う場合、カートリッジがすぐに限界を迎えてしまい、結果としてビルトイン型やウォーターサーバーの方が割安になることもあります。

自分の家庭で一日どれくらいの水を使うのかを把握し、カートリッジの除去可能水量(タカギの場合は一般的に約1,200L)と照らし合わせてみてください。交換サイクルが短くなりすぎると感じるなら、他のシステムを検討するタイミングかもしれません。タカギの定期交換サービスは配送の間隔を柔軟に変更できるため、まずは無理のないペースで使い始め、数ヶ月使ってみた実感で継続を判断するのが失敗しないコツです。

タカギ浄水器は合う人には便利だが維持費と水量を確認して選ぶ

タカギの浄水器は、蛇口と一体化していることでキッチンを美しく保ち、使いたい時にすぐ浄水が出せるという非常に優れた利便性を持っています。一方で、専用カートリッジによる固定費や、高性能フィルターゆえの流量の減少というデメリットも確かに存在します。

これらを「安心のための必要経費」や「丁寧に料理をするためのリズム」とポジティブに捉えられる方にとって、タカギは非常に満足度の高い選択肢となります。しかし、とにかく安さを追求したい方や、業務用のような勢いのある浄水を求める方には、少し物足りなさを感じるかもしれません。まずは自分のライフスタイルにおいて「水」に何を求めるのかを整理し、納得した上で便利な浄水ライフをスタートさせてください。

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この記事を書いた人

家電を「なんとなくの雰囲気」で選ばずに済むよう、機能や違いを分かりやすく紹介しています。カタログ用語やスペック表だけでは伝わりにくい情報をお届けします。どれを選べば後悔しにくいか、比較の軸が見える記事づくりを大切にしています。

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